第9部分 (第3/5页)

深山は、俺が何の目的で自分を呼び出したのか十二分に理解している。

「それじゃ僕の方も、回りくどい言い方は一切抜きにして、単刀直入にお伺いします。深山さん???あなたは耍麤gさんを殺しましたね?」

「ええ」

意外にもあっさりと殺害を認めた深山に、俺は正直、肩透(かたす)かしを食らった感がある。

「なんで、耍麤gさんを殺したりしたんですか???」

「あいつは???殺されても当然の事をしたからです」

北村康隆が口にしたのと全く同じ台詞(せりふ)である。

「あいつは???妹の節子を殺したも同然だからですよ」

「!」

深山の妹にして、北村の妻だった節子の自殺。その自殺に耍麤gが関わっていたと言うのか? それから、深山は堰(せき)を切ったかのように、全てを語り始めた。

「あなたはもうご存じでしょうが、僕の妹の節子???あなたが今日訪ねた康隆君の妻だった節子は、6年前に自殺しました」

「ええ、その事は私もあなたのご近所で聞きました」

「節子が自殺した時、正直、僕も康隆君も自殺の理由が全く思い当たらなかった。康隆君との夫婦仲は特段問睿裏oかったし、仕事の悩みもあるようには思えなかった。だから、余計に苦しんだ。一体何が節子を自殺へ追いやったのかってね。その内、康隆君は、ひょっとしたら自分に責任があったんじゃないかって思うようになって、節子との思い出が詰まる練馬のマンションにいる事自体が、居たたまれなくなってしまった。そして、とうとう、節子の一周忌が済んだ後、郷里の松本へ帰ると言い出したんですよ」

「???」

「僕も康隆君の気持ちは痛い程分かったから、彼のマンションを訪ね、荷物整理を一緒に手伝った。そうしたら出てきたんですよ」

「一体、何が出てきたんです?」

「日記です」

「日記?」

「僕も康隆君も全く知らなかったが、節子は康隆君との結婚後、日記を付けていたんです」

「その日記に一体何が書かれていたんですか?」

深山は一呼吸おくと、表情を険しくしてこう言った。

「節子は???節子は、耍麤gに凌辱(りょうじょく)されたんですよ」

「!」

「ある日、偶々(たまたま)、節子と耍麤gの二人だけで残業する事になった。そして、他に誰もいないオフィスで耍麤gは節子に襲いかかり、あろう事か嫌がる節子を凌辱した」

「???」

「耍麤gにとっては単なる『撸Г印护扦筏珶oかったのでしょうが、節子は摺�盲俊W苑证问陇蚵殘訾强蓯郅�盲皮�欷雰灓筏ぁ氦�证丹蟆晃护摔筏�激盲皮い胜�盲克{沢に凌辱された。自分に隙(すき)があったんじゃないか、自分に何か落ち度があったんじゃないかと悩み、夫である康隆君を結果的に裏切ってしまったと言う自責の念に苛(さいな)まれ、精神的に追い詰められた節子は、とうとう自ら命を絶つ選択をしてしまった」

「???」

「一方、耍麤gは節子の自殺から程なく、当時付き合っていた彼女、つまり今の奥さんの雪悾�丹螭�焉铯筏皮い胧陇蛑�杲Y婚した。そして、無事、子供も生まれた」

「???」

「耍麤gは、康隆君と節子の幸せな家庭を壊した。それなのに、耍麤g自身は妻子に囲まれ、幸

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